離婚を経験した子供の心理③

盛岡でカウンセリングをさせていただいています。 となりのカウンセリング盛岡です。

12:0歳~2歳までの乳幼児期の影響

「離婚するなら子供が父親の記憶を持たないうちがいい」と考える方もいます。父親の方に過失があるパターンで、やむおえず離婚する場合ではしかたがないことでしょう。

ここで注意し考えなくてはならないことがあります。この年齢の子供は母親の愛情が十分に与えられないと心が落ち着かず不安定な状況が続いてしまうということです。

シングルマザーになれば外で働かざるを得ない状況になりやすいと思いますが、できるだけ子供と一緒に過ごす時間を作るようにしましょう。

13:3歳〜6歳の就学前の影響

この時期の子供は社会性を身につけだすため、自分と他人を比較するようになります。そこで周りの友達には父親がいるのに自分にはいないことに気が付き、自分のお父さんはいないのかと質問してくるようになるでしょう。

ここで場当たり的なウソを付くことが、事実とそうではない事の分別はわかる子供からすると、『嘘つかれた』と感じ、結果子供を余計に傷つけてしまうことになりかねないため、嘘でごまかすことはしない様に心がけましょう。

14:7〜18歳の青年期の影響

この時期の子供は、両親の離婚によって苦しんでしまう場合と、すんなり受け入れて立ち直れる場合に別れます。苦しんでしまうタイプの子供はまだまだ年齢的に人生の過渡期にあるため、この時期の様々な変化に伴う苦悩を受け止めてもらう存在として両親が必要です。

しかし、離婚した親は離婚問題にかかりっきりになってしまうことや、経済的に仕事をする時間を増やさざるを得なくなり、子供を養育する余裕がなくなってきてしまいます。このことから、子供が自分で抱えきれない問題をどこにぶつけていいかわからなくなってしまうのです。

一方すんなり受け入れられる子供は、そうでない子供と同じく自身の変化に伴う苦痛は持っているものの、それを分かち合える友人や理解してくれる大人の存在があることで助けられています。心許せる友人や信頼できる大人が1人でもいれば、この時期の子供は両親のサポートがなかったとしても心が落ち着いた状態になりやすいです。

15:その他

マイケル・ラムというケンブリッジ大学の社会発達心理学を専攻する研究者は、離婚が子どもの成育にマイナスの影響を及ぼす要因として、次の5つを挙げています。

  1. 非同居親と子どもとの親子関係が薄れること
  2. 子どもの経済状況が悪化すること
  3. 母親の労働時間が増えること
  4. 両親の間で争いが続くこと
  5. 単独の養育にストレスがかかること

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