悩みが消えない理由とは?人が苦しむメカニズム
石巻市で心理カウンセリングをしております、となりのカウンセリング石巻の佐々木里栄です。
「もう十分考えたはずなのに、悩みが消えない」
そんな経験がある方は少なくありません。悩みが続くのは、❝意志が弱いから❞でも❝性格のせい❞でもありません。そこには、心のメカニズムが深く関係しています。
悩みが消えないのは“心の防衛反応”
私たちの脳は、危険や不安を避けるために“ネガティブな可能性”に注意を向ける性質があります。
これは、生き延びるために備わった本能的な仕組みです。
つまり、「また同じことで悩んでしまう」のは、心が“自分を守ろうとしている”サインでもあるのです。
苦しみを長引かせる思考パターン
悩みが長引く背景には、いくつかの思考のクセがあります。
- 完璧主義:「正しい答えを出さないといけない」
- 自己批判:「自分が悪いからこうなった」
- 未来や過去への囚われ:「また失敗するのでは」「あのときこうしていれば…」
このような思考が、心を“今”から引き離し、苦しみを強めていきます。
悩みとの距離をとる視点とは
悩みをなくすことは難しくても、悩みとの“関わり方”を変えることは可能です。
たとえば、頭の中で堂々巡りしている内容を言語化したり、他者の視点から捉え直したりすることで、思考にスペースが生まれます。
カウンセリングでも、まずは❝悩みを理解し、整理する❞プロセスを通じて、自分を苦しめる構造に気づいていくことが重視されます。
悩みが消えないのは、弱さではなく人間らしさの表れです。心のしくみを知ることで、悩みと適切な距離を取りやすくなります。❝苦しみには理由がある❞ことを知るだけでも、自分を少しだけ労われるかもしれません。
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