盛岡でカウンセリングをさせていただいています。 となりのカウンセリング盛岡です。
夫婦問題に直面している、お子様がいらっしゃるご夫婦が心配することで、
『離婚が子供にどのような影響を与えるのか?』ということがあります。
では離婚が子供に与える影響としてどのようなものがあるか、見てきましょう。
考えていただきたい事は「離婚して影響を全く受けない子供はいない」ということで、
すぐ目に見えた影響は出なくても、人格形成とともになんらかの形でその子の人生に影響を与えることになる可能性が出てきます。
1:成績や社会的地位の低下に繋がる
アメリカの心理学者、ジュディス・ウォーラースタインが行った研究によると、離婚することで子供にとって「両親から捨てられる」という不安を強く感じさせ、自己の肯定感が低下することで将来的に学業成績の悪化や成人後の社会的地位も低くなる傾向にある事が分かっています。
2:メンタルのトラブルも増加する
京都女子大学現代社会研究に関わる、棚瀬一代さんは以下の通り発表しています。
両親離婚後1年目は、ほとんどの子どもが家族システム解体による混乱状態に陥り、ストレスを高め、不適応状態に陥るが、2年目には、徐々に落ち着きを見せてくる。しかし、さまざまな悪条件が揃うと、こうした危機体験が一時的なものにとどまらずに10年、15年、時にはさらに長期化することになる(Wallerstein&Lewis,1997)
引用元:離婚の子どもに与える影響事例分析を通して
このように、翌年には精神的に収まるケースもあれば、その精神的な問題を抱えたまま大人になるケースもあるとされています。
3:子どもがの中にある家庭像が別のものに変わる
離婚によって生活に変化が起こります。
例えば新しいスケジュールや家庭での役割、生活のスケジュールの変更に順応しなければなりません。
また、それまで当たり前に付き合いのあった友人との関係の強制的な解消や親しい家族との接点を失った事によって、
『家庭は温かいものである』から『家庭は不安定で苦労するもの』というゆがんだ認知に変わる可能性があります。
4:物や人への愛着を失う
子どもは日常生活の中で、両親や兄弟姉妹、ペット、ぬいぐるみ、おもちゃなどに愛着を持って成長していきます。
それが両親の離婚によって愛着をもっていたものから離されるといった変化が起きると、
『愛着をもてば持つほど離れていく』といった考えが生まれ、愛情に疑問を持ち始め苦しみが生じることがあります。
5:捨てられる恐怖を感じる
片親を失ったときに、「もう一方の親も失うかもしれない」という妄想から日常的な恐怖を感じるようになります。
6:両親の間の敵対心を感じ孤独感を持つ
両親が毎日喧嘩などをして緊張状態が続く場合、両親は不安定な精神状態になるので同じように子どもも精神的に不安定な状態になります。こどもは『自分は存在しない方がいいのでは・・・』という気持ちになり、強い不安からくる怒りや孤独を感じるようになります。
また、子どもを味方に付けようとしたり、配偶者への反抗を促すような結果になる関りをすると、子どもに混乱感を与え弱いものをいじめるような成長につながる恐れがあります。
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