石巻市で依存症のカウンセリングをしております、となりのカウンセリング石巻の佐々木里栄です。
クライアントさんの中には、人や物事に依存をしてしまうという方がいます。
今回はそんな依存をしてしまうメカニズムについて解説をしていきます。
依存症は「意志の弱さ」ではない
依存症とは、ある行動や物質にのめり込み、やめたくてもやめられない状態を指します。
アルコールや薬物、ギャンブルのほかにも、スマホや買い物、人間関係などさまざまな対象があります。
世間では「自制心が足りない」「甘えている」といった誤解もありますが、❝依存症は意志の問題ではなく、心のサイン❞として理解することが必要です。
なぜ依存に陥ってしまうのか
依存行動の多くは、❝つらさをやわらげるための自己防衛❞から始まります。
次のような背景が重なっているケースが少なくありません。
- 不安や孤独、空虚感の強さ
- 頑張りすぎる性格でストレスを溜め込みやすい
- 幼少期のトラウマや育った環境の影響
- 自分を責めるクセや、自己否定感
本来であれば人との関わりの中で癒されるはずの感情が、うまく処理できないとき、一時的に気持ちを楽にするものに頼りたくなるのです。
「依存先」は苦しさから逃れるための手段
依存している対象がどんなものであれ、そこには共通したパターンがあります。
それは、❝自分の感情と向き合うのがつらいときに、それを忘れさせてくれるものにすがる❞という傾向です。
一時的な安心をくれる依存先は、最初は“助け”のように感じられます。
しかし、やがてそれがなければいられなくなり、生活や人間関係が崩れていくことで、依存は“問題”へと変化していきます。
回復の第一歩は「否定しないこと」
依存症からの回復は、❝依存してしまった自分を責めないこと❞から始まります。
「やめられない自分=ダメな人間」と思い込むことで、さらに苦しさが増してしまうこともあります。
となりのカウンセリング石巻では、依存に悩む方が安心して話せる場づくりを大切にしています。
❝どうしてもやめられない❞と感じたときこそ、自分の心の声に耳を傾けるタイミングかもしれません。