仙台でカウンセリングをしている、仙台メンタルハートフルラボです。
強い不安や動悸に襲われる経験を繰り返すと、「また起きたらどうしよう…。」という思いから、
不安になりそうな場所や状況を避けるようになります。
この悪循環を断ち切るための方法のひとつが、「曝露療法」と呼ばれる練習です。
難しく聞こえますが、考え方はとてもシンプルで、「怖い場面を避けずに、少しずつ慣れていくこと」を目指します。
たとえば、「人前に出ること」「外出すること」「体のドキドキを感じること」など、
自分が不安を覚える状況をリストにして、負担が小さいものから順番に試していきます。
最初は鼓動が速くなったり、手が震えたりと強い不安が出るかもしれません。
でも、それを避けずに経験していくうちに、「思ったより大丈夫だった」「時間がたつと落ち着いてくる」と
体と心が学習していきます。
この練習の大切なポイントは、「不安をなくすこと」ではなく「不安があっても大丈夫だと思えるようになること」です。
小さな挑戦を繰り返すことで、「不安と共にいても生活できる」という感覚が少しずつ育っていきます。
また、進め方は人それぞれで構いません。
自分のペースで、負担の少ない場面から一歩ずつ取り組むことが大切です。
焦って大きな挑戦をしてしまうと、かえって不安が増すこともあるため、「昨日よりほんの少しできた」という感覚を
積み重ねることが、回復の道につながります。
その繰り返しによって、「また安心して暮らせる自分」を取り戻していけるのです。
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