石巻市でカウンセリングをしております、となりのカウンセリング石巻の佐々木里栄です。
「自己肯定感が低いのは良くないこと」
そんなふうに感じていませんか?
自己肯定感が低い状態は、たしかに苦しさや不安を伴うことがあります。
しかし、実はその❝低さ❞のなかにこそ、他の人にはない強みや価値が隠れていることもあるのです。
この記事では、自己肯定感が低い人に見られる3つのメリットについてご紹介します。
1. 自分に厳しい目を向けられる=成長の原動力がある
自己肯定感が低い人は、❝これでいいのかな?❞ ❝もっと頑張らないと❞と、自分に対して厳しい視線を向ける傾向があります。
それは決してネガティブなことばかりではありません。
・自分の至らなさに敏感で、改善点を見つけるのが得意
・他人から指摘される前に、自分で修正できる
・完璧を目指して、努力し続けられる
こうした姿勢は、学業や仕事など、あらゆる場面での❝成長❞につながります。
2. 他者の気持ちに敏感=共感力が高い
自己肯定感が低い人は、時に“自分に自信がない自分”に苦しみます。
その経験をしているからこそ、他人の弱さや苦しみに敏感で、深い共感ができるのです。
・傷ついた経験をもとに、人の気持ちを理解できる
・小さな気持ちの変化にも気づける繊細さがある
・寄り添うことが得意で、人間関係において信頼されやすい
❝共感❞は、人間関係の基盤となる大切な力です。
自己肯定感の低さは、他者とつながる❝感受性の豊かさ❞とも言えるかもしれません。
3. 謙虚でいられる=信頼を得やすい
自己肯定感が低いと、❝自分はまだまだ❞ ❝もっと努力しなければ❞と考えやすくなります。
その結果として、他人に対して謙虚な態度をとることが多くなります。
・調子に乗らず、真摯に取り組む姿勢がある
・自分の力だけでなく、周囲の支えにも感謝しやすい
・目立たない努力をコツコツと積み上げる
このような姿勢は、職場や人間関係において❝信頼を集める❞土台となります。
自己肯定感は、無理に“高める”ものではない
もちろん、自己肯定感を育てていくことは大切です。
しかし、❝高くなければならない❞と無理に引き上げようとすることが、逆にプレッシャーや自己否定感につながることもあります。
大切なのは、“今の自分”のあり方に目を向けることです。
自己肯定感が低いことで得ている視点や力に気づけたとき、少しだけ❝低さ❞を肯定できるかもしれません。
自分の中にあるその❝繊細さ❞も、❝真面目さ❞も、❝共感力❞も、すべて大切な資源なのです。