福島で親子カウンセリングをしている、となりのカウンセリング郡山です。
『うちの高校生になる娘がリストカットをやめられない。』
お母さまから、自分の娘がリストカットを頻回に繰り返し、辞めるように促しても
一向に辞めようとしないので困っている。
このように娘さんが自傷行為を繰り返し、不安で振り回されている親御さんから、ご相談を受けることがあります。
身近な人が自傷行為を繰り返すときにやりがちなのが・・
〇心配のあまり動揺する
〇行為自体を非難してやめさせようとする
〇過剰にやさしくしたりする
このような関わり方をすると、それ自体が本人にとってご馳走となり、また長期的に水面下で行動を強化してしまい、
周りが気を抜いて『大丈夫だろう』と関わりやめてしまったとたんに同じことをくりかえしてしまう事になります。
大切なのは、自傷行為をした時の関わり方ではなく、常日頃の関わり方が重要となってきます。
・本人の気持ちに沿った、共感的な関わり。
※これは感情を理解するという意味であり、相手と同じように不安な感情になるのは違います。
・本人の問題点を指摘するのではなく、出来ている部分を肯定的フィードバックする。
※自傷行為を繰り返す方の特徴として、自分のマイナスな面が情報として入ってしまうので、良いところ
プラスの部分を口に出して伝えるようにする。伝え方としては『?』形で伝える。
『なんで〇〇が出来るようになったの?』『それってみんなが出来る事だと思う?』など
・自殺行為をした時は感情的になったとしても、表に出さないように演技でもいいから平然と対応する。
※支援する方が感情的になると共鳴して余計に感情的な行動がエスカレートしてしまうので。
・存在を承認する。
『あなたと一緒にいると楽しい』『一緒にいるとやる気が出てくる』など、存在を承認する言葉がけを普段から行ってください。
※いまいちなのは、【結果承認】です。 『テストの点数取れて凄いね』『お手伝いして偉いね』など、何かを成し遂げることを
しないと自分には価値がないと思っている方の場合は、『やっぱり自分は常に成果を出し続けないと価値がないのか・・』と
思い、そこまでメンタルにエネルギーが残されていない自分には荷が重すぎると思ってしまうため。
このように、常日頃から内面的アプローチをし続けることで、本人の肯定感タンクが満たされていくことで、自傷行為を
する理由が小さくなってきます。
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