となりのカウンセリング郡山の五十嵐です。
今回は生活の中で「意欲がでないこと」の脳科学的な根拠について触れていきます。
家事や育児、仕事に勉強など、やるべきことがたくさんあるのに動けない…
このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
この「やる気が出ない」「意欲が湧かない」という状態は、実は脳がつくり出しているのです。
私たちの脳には「報酬系」と呼ばれる経路があります。
「欲しいものを手に入れる」「生きるために必要なことをする」とき、報酬系の働きは非常に重要です。
報酬系は、やる気のもとになる「ドーパミン」を分泌する役割があり、正常に働かなければやる気が起きません。
この脳の仕組みが働くのには、がんばろうと思うための「動機付け」が必要となります。
動機付けとは「なんのためにがんばるのか」という、行動の基準になるものです。
たとえば「お金が欲しい」「人から評価されたい」「怒られたくない」など、さまざまな心理から行動するものが動機づけの一種です。
このような種類は「外的動機付け」と呼ばれます。
これに対し、報酬がなくとも自分にメリットを感じる動機づけが「内的動機付け」です。
「達成感」「興味や関心」「向上心」などが動機となって行動するため、外的動機付けよりも強い原動力になります。
これらをまとめると、やる気が起きないのは「報酬系」が働くような「動機付け」ができていないことが原因といえますね。
もっとわかりやすく言うと「自分へのご褒美のためにがんばる」という気持ちが必要となるのです。
では、どのような動機付けを行なうことが報酬系の活性化につながるのか?
それは「小さな外的動機付けから達成する」ことです。
「少しがんばったらお金がもらえる」「少しがんばったら人から認められる」
このような小さな目標と小さな報酬からで構わないので、少しでも自分ががんばるきっかけを見つけてみましょう。
一度達成し報酬が得られると、徐々に報酬系が活性化していき、もっと大きな目標にも挑戦できるようになっていきます。
行動の原動力が徐々に内的動機付けへと変わり、特別な報酬がなくとも動けるようにもなるでしょう。
現在、仕事や勉強などが手につかない方は、まず目の前の小さな目標を達成し、報酬を得るように動いてみてください。
しかし、このような仕組みが分かっていても、なかなか動き出すことができない、自分ががんばるための動機が見つからないという方もいるでしょう。
そのような場合は、ぜひカウンセリングへご相談ください。
となりのカウンセリングでは、意欲が出ないことに対してのアドバイスや解決方法の提案をいたします。
お一人で悩み続けず、ぜひお気軽にお問い合わせくださいね。
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