石巻市でカウンセリングをしております、となりのカウンセリング石巻の佐々木里栄です。
ふとしたことでイライラし、つい人のせいにしてしまう。
その直後に襲ってくるのは、強い自己嫌悪。
❝またやってしまった…❞
❝自分ってなんてダメなんだろう❞
そんなふうに、自分を責め続けてしまう方は少なくありません。
本記事では、「人のせいにする自分」を責めずに見つめ直すヒントをお伝えします。
なぜ人のせいにしてしまうのか?
人のせいにする行動には、以下のような心の働きが隠れていることがあります。
・自分が否定されるのが怖い
・失敗を受け止める余裕がない
・過去に強く責められた経験がある
❝自分が悪い❞と思った瞬間に、心の奥にある不安や恐れが刺激される。
それを回避するために、無意識に❝相手が悪い❞という思考へすり替えてしまうのです。
自己嫌悪が生まれる理由
「本当は自分が悪いって分かっているのに、また人のせいにしてしまった」
このような分かっているのにやめられないという葛藤が、深い自己嫌悪を生み出します。
・自分にがっかりする気持ち
・成長できていないという罪悪感
・相手に申し訳ないという後悔
こうした感情が重なり、心はどんどん疲弊していきます。
自己嫌悪のループから抜け出すヒント
このループから抜け出すためには、❝感情と向き合う力❞を育てることが大切です。
すぐに変えようとしなくて大丈夫です。まずは、気づくことから始めましょう。
● 感情に名前をつける
「私は今、イライラしている」「悲しかった」と、自分の感情にラベルを貼ることが大切です。
感情に名前をつけるだけで、心の反応が和らぎ、次の行動が少し冷静になります。
● “正しさ”よりも“本音”を意識する
人のせいにしたくなるとき、心の奥には「わかってほしかった」「納得していない」といった本音が隠れています。
❝本当はどうしたかったのか❞に目を向けてみてください。
他人を責める気持ちが少しずつ和らいでいきます。
● 自己嫌悪を責めない
自己嫌悪は悪者ではありません。
それもあなたを守るために生まれた反応のひとつです。
❝こんな自分もいるんだな❞と一歩引いて眺めることで、少しずつ心が軽くなっていきます。
人のせいにすることは、あなたの弱さではない
❝また人のせいにしてしまった❞
❝そしてまた自己嫌悪…❞
この繰り返しに悩むのは、あなたが一生懸命に生きている証です。
人を責めるのも、自分を責めるのも、実はどちらも❝心のSOS❞です。
大切なのは、その声に気づいてあげること。
自分の感情を否定せずに受け止めていけば、人との関係も、自分自身との関係も少しずつ変わっていきます。