石巻でカウンセリングをしております、となりのカウンセリング石巻の佐々木里栄です。
「またできなかった」「どうして自分はこうなんだろう」ふとした瞬間に、そんなふうにできないことばかりに目が向いて、落ち込んでしまうことはありませんか。
どれだけ努力していても、自分の中では“できなかったことリスト”ばかりが増えていく──
そんな状態が続くと、自己否定のスパイラルに入り込みやすくなります。
❝できない❞の裏には、がんばりがある
「できない」と感じたとき、心の中では無意識にこんな言葉が繰り返されています。
- こんなこともできないなんて
- 他の人はもっとちゃんとしてるのに
- これじゃダメだ、成長していない…
そのたびに、❝自分を否定する視線❞が心に突き刺さります。
でも実は、その❝できなかった❞の裏には、たいていの場合、がんばろうとした痕跡があるのです。
本当は無理していたのかもしれない。
疲れていて、気持ちに余裕がなかったのかもしれない。
あるいは、やり方が分からず不安だったのかもしれない。
できなかったことを責める前に、そこにあった事情や背景に目を向けることで、少しずつ❝自分を理解する視点❞を取り戻していけます。
小さな「できた」を見逃さない
人の心は、ネガティブな情報に引っ張られやすい性質があります。
だからこそ、意識的に❝できたこと❞にも目を向けることが大切です。
- 朝、布団から出られた
- 仕事に行くのが憂うつでも、身支度はできた
- 落ち込んだけど、誰かに話そうと思えた
こうした“ささやかなできた”を認めていくことが、自分の中にある力や前向きな部分を再発見する助けになります。
❝うまくやること❞ではなく、❝やろうとしたこと❞に目を向けてみてください。
自己否定を和らげるには、“心の見方”を変えていくこと
自己否定をやめようとしても、すぐに考え方を変えるのは難しいものです。
だからこそ、まずは自分の心の動きを知り、それに寄り添う姿勢が大切になります。
「どうしてこんなに落ち込んでしまうのか」
「何をそんなに責めてしまっているのか」
そうした問いにゆっくり向き合っていくことで、
❝否定ではなく理解で自分を見つめる感覚❞が少しずつ育っていきます。
カウンセリングは、自己否定のスパイラルから抜け出すプロセス
カウンセリングでは、こうした❝自分を責めてしまう心のクセ❞に気づき、それがどう生まれ、どう繰り返されてきたのかを一緒にひもといていきます。
ただ気持ちを吐き出すだけではなく、自分との関係をあたたかく整え直していくプロセスとしてのサポートを行っています。
すぐに気持ちが切り替わるわけではありません。
でも、少しずつ❝自分にやさしい視点❞を持てるようになると、見える景色や感じ方が変わっていくことを、これまで多くの方が実感されています。
「どうせ私なんて」と思ったときこそ、「本当はどんな気持ちがあるのかな」と、自分に問いかけてみてください。
その小さな一歩が、❝自己否定から自分理解へ❞の大切なはじまりになります。
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