郡山でカウンセリングをしている菅野です。
不登校のお子さんが意欲的に学校へ行けるようになるための5ステップ。
前回は「親がやってはいけないこと」について解説しました。
今回は3つ目のステップである「不登校の原因を理解する」を解説していきます。
不登校になるお子さんの多くは、学校生活で起きた嫌なことやストレスが原因で不登校になります。
人間関係のトラブルや学業の悩み、部活の成績の低迷などにより、お子さんにとって学校が「つらい思いをする場所」になってしまうのです。
不登校の原因になってしまう具体的な原因には、以下のようなものがあります。
・成績が伸び悩んでいる
・進学への不安や悩み
・部活動の成績や人間関係
・友人関係
・集団に適応できない
・規則に耐えられない
・いじめ
・教師との相性
これらは不登校の原因の一例であり、かならず原因となる訳ではありません。
お子さんが何について悩んでいるのか、ある程度目星を付ける参考にしてください。
注意していただきたいのは、お子さんが原因を話したがらないときは、無理に追及しては行けないということです。
原因や悩みを話したがらないお子さんへ追及すると、余計にストレスやプレッシャーを与えてしまいます。
自発的に原因を話すか、聞いたときにすんなり応えて貰えるケース以外では、無理に追及せず見守りましょう。
もし、最初から原因を話して貰えた場合や、心を休める内に話してくれた場合には、何がつらかったのかを傾聴してあげてください。
そして、つらかったことを受け入れ、共感や受容をしてあげましょう。
また、中には大きな理由がなく不登校になるお子さんもいます。なぜ学校に行きたくないのか、お子さん自身にもわからない場合もあるのです。
その場合は、お子さんが「したい」と思えることや、心が休まることを優先してあげましょう。
理由もわからない不安や焦りを癒すには、ご家族が協力し、お子さんが安心できる環境を作るのが重要です。
不登校になる理由はお子さんによってさまざまです。
お子さんがなぜ学校へ行けなくなったのか、何がつらかったのかを考え、寄り添うことが復学への近道になります。
不登校になる原因やつらさを理解し、お子さんが心を癒やせる場所になってあげてくださいね。