子供の「学校に行きたくない」の寄り添い方

 

となりのカウンセリング石巻の佐々木里栄です。

GWが終わり、元気に学校へ向かう子もいれば、突然「学校に行きたくない」と口にする子もいます。
そう言われると、親としては驚きや心配を感じるものです。何があったのか、どうして急にそんなことを言い出したのか、理由を知りたくなるのは自然なことですが、実は子どもの心の中にある本当の気持ちは、簡単には見えてこないことも多いものです。

 

そんなときにまず大切なのは、理由を問い詰めることではなく、子どもの気持ちをそのまま受け止めてあげることです。
「どうして行きたくないの?」「何があったの?」と責めるような言い方になってしまうと、子どもはますます心を閉ざしてしまうことがあります。

たとえば、「行くのが少し不安になっちゃったのかな。どんなことが気になってるのか、話してくれると嬉しいな」などと、気持ちに寄り添う言葉をかけてみると、子どもが安心して話し始めやすくなります。

とはいえ、すぐに理由を話してくれるとは限りません。子ども自身も、自分の気持ちをまだうまく言葉にできていない場合もあります。そんなときは、話してくれるのを焦らずに待つことも、安心を育てる一歩です。

 

また、無理に学校へ行かせようとすると、かえって子どもの不安を強めてしまうことがあります。
「学校に行かないと困る」と思ってしまう気持ちも分かりますが、気持ちが追いついていないまま登校を強いると、さらに心が疲れてしまい、学校そのものが怖く感じてしまうこともあるのです。

だからこそ、「今日は無理に行かなくていいよ。落ち着いたら、どんな気持ちだったのか一緒に考えていこうね」と伝えてあげるだけでも、子どもにとっては安心材料になります。
登校を目標にするのではなく、まずは安心できる状態を取り戻すことが、心のケアには欠かせません。

 

さらに、少し気持ちが落ち着いてきたときには、学校の近くを一緒に歩いてみたり、短時間だけ先生や友達と会ってみたりするなど、小さなステップから環境に慣れていくことが効果的です。
日々の会話の中でも、「今日、ちょっと楽しかったことはあった?」など、気持ちを引き出すような問いかけを心がけると、自然とポジティブな感覚が少しずつ戻ってくることがあります。

 

もちろん、不登校や登校しぶりにはさまざまな理由があります。友人関係のストレス、勉強への不安、先生との関係、クラスの雰囲気など、一人ひとりの背景は異なります。
なかには、子ども自身も「なぜ行きたくないのかよく分からない」と感じているケースもあるため、理由をはっきりさせることにこだわりすぎず、「今、どう感じているか」を一緒に見つめていくことが大切です。

 

また、不安な気持ちが長く続いたり、家庭内での対応に悩む場合は、心理カウンセラーなどの専門家に相談するのもひとつの選択肢です。話を聞いてもらうだけでも気持ちが整理され、少し視界が開けることもありますし、子どもの気持ちに寄り添いながら、適切なステップを一緒に考えていくことができます。

となりのカウンセリング石巻では、不登校や学校への不安、親子関係の悩みなどに対して、子ども自身と保護者の両方をサポートするカウンセリングを行っています。
気持ちの整理をしたいときや、どう関わればいいか迷ったときには、お気軽にご相談ください。無理のないペースで、安心して話せる時間を大切にしています。

 

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