郡山で夫婦カウンセリングをしております、となりのカウンセリング郡山の井丸です。
【夫婦の距離感は、「正しい近さ」に調整できる Vol2~心理的可動域は、どうしたら広がるのか~】
今日もこの場所へ来てくださってありがとうございます。
Vol1では、パートナーシップにおいて適温距離の視点と心理的可動域の大切さをお伝えしました。
今回は、心理的可動域がどうしたら広がるかについて、3つのポイントをお伝えしますね。
少々お付き合いいただけたら嬉しいです。
心理的可動域が広がると聞くと、
「強くならなければいけない」
「我慢できる人になること」
そんなふうに思われるかもしれませんが、実は逆だと感じています。
可動域が広がるというのは、
感情を抑え込むことではなく、感じても大丈夫な幅が増えることです。
1
まず大切なのは、自分の反応に気づくことです。
相手の一言に強く傷ついたり、沈黙に不安が膨らんだりする時、
そこには過去の体験や、無意識に身につけた防衛反応が影響していることが少なくありません。
「また反応してしまった」と責めるのではなく、
「今、そう感じているんだな」と自分自身を理解してあげることが、
可動域を広げる最初の一歩になります。
2
次に大切なのは、感情と行動を少しだけ切り離すことです。
不安や怒りを感じた瞬間に、すぐ結論を出したり、相手にぶつけたりしなくてもいい。
「今はこう感じているけれど、少し時間を置こう」と選べるようになると、
心に余白が生まれます。
この余白が、心理的可動域そのものです。
3
さらに、安心できる関係性の中で気持ちを言葉にする経験も大きな支えになります。
評価されず、正解を求められない関係性や環境で、自分の本音を出せると、
「感じても関係は壊れない」という体感が積み重なっていきます。
心理的可動域が広がると、
相手との距離を必要以上に詰めすぎたり、突き放したりしなくなります。
近づくことも、離れることも、どちらも選べるようになる。
その結果、夫婦関係やパートナーシップは、
無理のない適温距離へと自然に整っていきます。
心は、ゆっくりと動かすことで、
しなやかさを取り戻していくものなのだと思います。
それが心のストレッチなのかもしれませんね。
まずは胸をひらいて、
軽く息を吸って、ゆっくり吐いて。
深呼吸からしてみませんか。
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