郡山で夫婦カウンセリングをしております、となりのカウンセリング郡山の井丸です。
【夫婦の未来を決めるのは、問題の大きさではなく 「向いている方向」Vol2】
今日もこの場所へ来てくださってありがとうございます。
Vol1では、夫婦関係は問題の大きさで決まるものではなく、二人が「どの方向を見ているか」で大きく変わることについてお話をしました。
今回はその核心となる“未来共有”を、もう少し丁寧にお伝えしてみたいと思います。
未来共有と聞くと、「来年はどんな場所に旅行へ行こうか」という計画のように思われがちですが、本質はそこではありません。
本当は、二人の関係性をこれからどう育てていくのかを、ゆっくりと言語化していく情緒的なプロセスにあります。
これを例えば「2人で地図を描く」作業と言えるかもしれません。
今回は、その地図の書き方の3つのポイントをお伝えします。
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まず大切になるのは 価値観の共有
「私たちは何を大切にして生きたい?」
家族の時間を優先するのか、挑戦する人生なのか、心の豊かさなのか。
互いの価値観が言葉になるほど、関係の土台は安定していきます。 -
次に、意外と見落とされがちな 情緒的な期待の確認
「どんな愛され方が安心する?」「しんどいとき、どう寄り添ってほしい?」
これはテクニックではなく、“心の声の交換”です。
カウンセリングでも、この部分が深まると夫婦の空気が柔らかくなります。 -
そして、共通の未来の目標
子育て、住まい、働き方、経済の未来。
個人のビジョンと関係のビジョンを重ね合わせていくことが、二人の“共通の地図”をつくります。
では、未来を共有するとどんな効果があるのでしょうか。
こちらも3つお伝えします。
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普段のすれ違いが
「どちらが正しいか」という対立から、
「私たちの未来にとって何が最善か」という建設的な話し合いへ変わります。 -
「この関係を続けたい」という相互の思いが再確認され
トラブルが起きたときの踏ん張る力(レジリエンスともいわれます)も自然と育ちます。 -
どこへ向かっているのかという方向(未来)が分かることで
現在の行動に意味がみいだせ、将来に対する漠然とした不安(例えば経済面や子育ての不安など)が軽減されて、安心感につながります。
でも、なかなかそうはうまく話せない、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
まずは「こんな考えもあったんだ」と知ることが、何かが始まる一歩かもしれません。
カウンセリングでは、うまく話せないというお話からうかがうこともできます。
未来はいつでも、いつからでも、二人で描き直していいのだと思います。
今日も心のどこかが少しあたたかくなりますように。
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