石巻市で心理カウンセリングをしております。
となりのカウンセリング石巻の佐々木里栄です。
夜になると不安や後悔がいっぱいになってくるというご相談をいただくことが多くあります。
仕事や勉強をしているとき、人の頭の中は「やること」でいっぱいです。
でも、帰り道やお風呂の中、寝る前などにふと時間が空くと、気持ちが落ち着くと同時に、いろいろなことが思い出されてきます。
そのとき、頭の中に『すき間』ができて、そこに過去の失敗や嫌なこと、不安な気持ちが入りこんでくるのです。
そうすると、同じことを何度も考えてしまい、気持ちや思考がぐるぐると回ってしまうことがあります。
心理学では、こうした状態を「反すう思考(はんすうしこう)」といいます。
これは、同じことを繰り返し考えてしまう心のクセのようなものです。
たとえば、昼間は仕事や勉強で頭がいっぱいでも、夜になると「今日あれでよかったのかな」「あのときの言い方、まずかったかも」と考えてしまうことがあります。
実はそれ、自然なことです。
頭が休んだときに、脳が「まだ整理できていない気持ち」を片づけようとするからです。
でも、「もう考えたくないのに止まらない」と感じるときもありますよね。
そんなときに大切なのは、❝考えてしまう自分を責めないこと❞です。
「今、自分はこんなことを考えているんだな」と気づくだけで、少し心が落ち着くことがあります。
思考を無理に止めようとすると、かえって頭の中に強く戻ってくることもあるので、力を抜くことがポイントです。
考えすぎてつらいときは、意識を『今、目の前のこと』に集中してみましょう。
たとえば、
・ゆっくり深呼吸をする
・アロマなどの香りを感じる
・軽く体を動かす、ストレッチをする
・頭の中のことをノートに書き出す
こうした小さな行動で、思考を少し整理することができます。
また、最近では「ASMR(エー・エス・エム・アール)」と呼ばれる、音を使ったリラックス方法も注目されています。
ページをめくる音や雨の音、ささやき声、焚火の音などに耳を傾けていると、自然と『今この瞬間』に意識が向き、余計な考えが静まっていくことがあります。
これは、「今ここに集中する」マインドフルネスの考え方にも通じています。
音や感覚に注意を向けることで、心のスイッチを“思考”から“感覚”へと切り替えられるのです。
好きなことや心地よい音に意識を向けると、自然と頭の中が静かになりやすくなります。
短い時間でも、自分が安心できるひとときを意識して作ることが大切です。
夜や帰り道に嫌なことを思い出してしまうのは、誰にでもある自然なことです。
それは、心が整理しようとしているサインでもあります。
大事なのは、そんな自分を責めず、今できる小さな工夫で少しずつ気持ちを整えることです。
そして、どうしてもつらいときは、誰かに話すことも大切です。
カウンセリングでは、考えの整理や気持ちとの付き合い方を一緒に探していきます。
一人で抱え込まずに、自分をいたわりながら、心を軽くしていきましょう😊
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