嫌われたくないのに他人にイライラする理由とは?

石巻市で対人関係のカウンセリングを行っております、となりのカウンセリング石巻の佐々木里栄です。

「人間関係を良くしたい」「嫌われたくない」そう思っているのに、つい他人の嫌な部分に目がいってしまう。
そして後から、「なんであんなふうに思ったんだろう…」と自己嫌悪に。

実はこうしたご相談、とても多いんです。

【他人にイライラするのは、自分を守ろうとする心の働き】

「なんであの人は、あんな言い方をするの?」
「もっとこうすればいいのに…」
そう思う一方で、「そんなふうに思ってしまう自分が一番嫌だ」と感じてしまう。

この状態には、いくつかの心理的背景があります。

1つは、「嫌われたくない」という思いが強いあまり、自分自身に厳しくなっていること。
「ちゃんとしなきゃ」「迷惑をかけてはいけない」と自分に高いハードルを課していると、無意識に「自分が我慢しているのに、なぜあの人は自由なの?」と感じ、他人に厳しくなってしまうのです。

さらに、「自分は受け入れてもらえないかも」という不安があると、人の欠点を探して自分を守ろうとする、自己防衛の心理が働くこともあります。

【人の嫌なところに敏感になるのは「心の鏡」かもしれない】

心理学には「投影」という考え方があります。
これは、自分の中にある未消化の感情や側面が、他人に映し出されて見えるというもの。

たとえば、自分でも気づいていない怒りや不器用さが、他人の言動に重なったときに、強く反応してしまうことがあります。

つまり、あなたがイライラしているのは、他人ではなく、自分の中の“影”なのかもしれません。

【自分を責めず、感情の裏側に気づいてあげよう】

他人の欠点が気になるのは、感受性が豊かで、細やかに物事を捉えられる証でもあります。
だからこそ、大切なのは「こんなことを思う自分はダメ」と責めることではなく、「どうして今、この人にイラッとしたんだろう?」

  • 「何が心の中で引っかかったのかな?」

と、自分の気持ちをやさしく見つめることです。

その奥には、こんな想いがあるかもしれません。

  • 「本当はわかってほしかった」

  • 「認められたかった」

  • 「置いていかれたくなかった」

こうした本音に気づくことが、自分をいたわる第一歩になります。

【心が疲れているサインを見逃さずに】

「嫌われたくない」という気持ちは、誰にでもある自然な感情です。
でも、他人に過剰に反応してしまうときは、心がちょっと疲れているサインかもしれません。

そんなときは、無理にポジティブにならず、「今、自分はこんな気持ちなんだな」と認めてあげることが、心を整えるきっかけになります。

  • 他人との距離感がつかめない

  • 人の目が気になって疲れる

  • イライラする自分を止められない

そんな「対人関係のしんどさ」に寄り添うカウンセリングを行っています。

「ひとりで抱え込まず、少し話してみたい」
そう思ったら、どうぞお気軽にご相談ください。

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