郡山でカウンセリングをしております、となりのカウンセリング郡山の井丸です。
【“自分のせいではない” そう、信じられないときに】
今日もこの場所へ来てくださってありがとうございます。
「あのとき、私がもっとうまくやれていたら…」
「私が耐えれば、こんなことにならなかったのに…」
被害的な状況や、支配的な関係を経験された方が、人知れず抱えてしまうのが罪悪感です。
心の中では“私のせいじゃない”と分かっていても、どうしてもその苦しみから逃れられないことがあります。
それは決してその方が悪いからではありません。
そして、弱いからでもありません。
逆に責任感が人一倍強く、状況をより良くしようと行動したからゆえの場合があります。
責任感が強い人ほど、「状況をなんとかできたはずだ」「自分が変われば相手も変わるはず」と、
自分でコントロールしようとし、その範囲を広げてしまうことがあります。
その結果、本来、相手や環境が負うべきだった責任までも、無意識のうちに自分の胸に引き受けてしまうのですね。
しかし、知っておいていただきたいことがあります。
感じているその罪悪感は、「あなたが悪い」という証明ではありません。
むしろそれは、「それほどまでに真面目で、相手を思いやれる優しい人である」ことの証明であり、
「あの状況を乗り越えて、生き残った」という、その方自身の強さの証拠なのです。
状況をコントロールできないときに「自分のせいだ」と感じてしまうのは、
心が自分の安全を守るためにとった、精一杯のやむを得ない防御反応だったのかもしれません。
まずは、心に引き受けすぎた責任の重荷を、そっと緩めてあげましょう。
たとえば、
・あなたが負うべきではない責任の荷物を、心の中で元の場所に返してあげる
・「あのとき、私は精一杯頑張った」と自分自身に優しく伝えてあげる
優しさや責任感は、自分や誰かを傷つけるためのものではなく、
ご自分の人生をより豊かにし自分自身を大切にするために使われるものなのです。
心が安心できる場所に戻ろうとしている、ご自分のペースを信じて大丈夫です。
今日も静かな安心が一つみつかりますように
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