石巻市で親子カウンセリングをしております、となりのカウンセリング石巻の佐々木里栄です。
「心配だから」「困らないようにと思って」と親として子どもを守りたい気持ちは、とても自然で大切なものです。
けれど、その“良かれと思っての行動”が、かえって子どもを苦しめてしまうこともあります。
子どもを信じきれないままの「心配」は、過干渉になりやすい
たとえば、子どもが何かに挑戦しようとしたとき、「失敗すると大変だから、やめておいたら?」と止めてしまう。
友達関係のトラブルや学校の課題に、本人が考える前に先回りして解決してしまう。
これは一見、子どものための“サポート”のように見えますが、過度に続くと「自分のことは自分で決められない子」を育ててしまう危険性があります。
子どものストレスに気づくためにできること
子どもがストレスを抱えているとき、必ずしも「学校」や「友人」からの影響とは限りません。
親との関係性が原因であることも、決して少なくないのです。
❝親の関わり方が、子どもの心に影響しているかもしれない❞と気づくヒントになるのは、次のような様子です。
- 自分で物事を決めるのを極端にためらう
- 失敗をひどく恐れる、挑戦を避ける
- 「ママが言ってたから」「パパがダメって言うから」と他者の判断を優先する
- 自分の気持ちを言葉にしない、表情が乏しくなる
これらは反抗期のような目立った態度とは異なり、静かな“諦め”や“委ね”が見え隠れするサインです。
心配だからこそ、一歩引いて見守ることも必要
「ただ心配しているだけ」──その気持ち自体が悪いわけではありません。
でも、その“心配”が子どもの成長を妨げているとしたら、少し立ち止まって見直す必要があります。
親が「どう関わるか」を見直すことで、子どもが自分の足で立ち、選択し、失敗から学ぶ力が育ちます。
もし関係がこじれていたり、どう接したらいいか迷っていたりする場合には、カウンセリングなど専門的なサポートを活用することも一つの方法です。
“子どもを信じる”という姿勢が、結果的に子どもを一番強くします。