となりのカウンセリング石巻の佐々木里栄です。
夫婦関係が悪く、お互い口も利かない、言い争いばかりしているという環境で育った子供に与える影響は、大人が思っているよりも大きなものです。
今回はそんな夫婦喧嘩や不仲が子供にとってどういう影響を与えるのかを解説していきます。
両親が喧嘩をしているところを見た子供は「自分に原因がある」と感じます。子供は世間を知らないため、物事や出来事を自分中心に考える傾向があるからです。子供は親の喧嘩の理由を知らないことがほとんどですし、必ずしも喧嘩の理由が子供とは限りません。
ですが多くの子供が「自分がいい子にしていないから親が喧嘩をしているのだ」「自分が親を困らせるようなことを何かしてしまったのかもしれない」と自分のせいと感じ、自己否定をするようになってしまいます。
自己否定を繰り返していくと自分の存在意義を見出すことが難しくなり、自己肯定感が低下していきます。
また、親の喧嘩は子供にとっては気持ちがいいものではありません。むしろ「怖い」と恐怖心を感じるでしょう。家は子供にとって本来ならば安心して安らげる場所のはずですが、両親の喧嘩によって安心して安らげない場所となってしまいます。安心できる場所と言うのは子供にとっては必要な場所になりますが、安心できないことで過度なストレスがかかります。
その溜まったストレスを子供は上手に発散することが出来ないことが多い為、自分よりも弱い人や物に攻撃をすることでストレス発散をするようになってしまうこともあります。
そして、人が怒っている顔や喧嘩の声のトーンなどは子供にとっては恐怖です。その為、親が怒らないように顔色を見て機嫌を取り、常に親が喧嘩しないか怒らないかとビクビク過ごすことになります。こういったことがクセになり、自分の言いたいことやりたいことよりも「正解が何か」を考えるようになり自分に自信を持つことが出来なくもなるのです。
自己肯定感が低いまま大人になると、常に苛立ちを感じたり、感情のコントロールが出来なく良質な人間関係を築けない事もあります。それ以外にも自分の意見を言えず、人との関わり方が上手に出来なくなることもあります。人との関わりを避けるという人もいるでしょう。
更に、子供が受けたストレスの影響で身体的にも症状が出てくることもあります。頭痛や腹痛、吐き気など体の痛みとして出てくる場合だけでなく、食欲不振や食欲増加、不眠など様々な影響が出てくるのです。
そして記憶力や学習力にも影響がでると言われております。視覚情報を処理する『視覚野(しかくや)』と呼ばれる大脳にある部分が、暴力や暴言など日常的に触れていると、そこの一部が委縮してしまいます。そうすると記憶力、学習力が低下してしまうのです。
夫婦関係は夫と妻だけの問題ではありません。子供にも様々な影響が出てきます。
子供の笑顔が減ったな。夫婦喧嘩が増えたな。夫婦の会話が減ったな。などと感じているならば、家庭の問題や悩みを1人で解決しようとせず、誰かに相談をすることがおすすめです。
家族が毎日笑顔で笑いあって過ごせたらどんな未来が待っていると思いますか?
となりのカウンセリング石巻では、夫婦関係構築や子供のメンタルケアなどを行っております。
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