となりのカウンセリング石巻の佐々木です。
今回のコラムでは、自傷行為を行う女性に対して、どのように関わればよいか解説していきます。
カウンセリングへ来られる方の中には、ご自身の悩みではなく、恋人やパートナーとの関わり方について相談されに来る方もいます。
ときには「彼女(妻)がリストカットを止められないのですが、どう関わればいいのでしょうか?」といった悩みもお聞きします。
パートナーがリストカットを繰り返す場合、声のかけ方や、止めさせるための働きかけ方に悩むのは当然のことでしょう。
リストカットをする=精神的に不安定であるというイメージから、下手なことを言えばさらに神経を刺激してしまうのではないか?と心配になる方が多いです。
リストカットを繰り返す女性との関わり方として「傾聴する」ことがポイントとなります。
傾聴とは、相手の言葉に耳を傾け、関心をもって話を聞くことを指します。
リストカットを繰り返す女性は、背景にストレスや不安、恐怖、過去のトラウマなどがある場合が多いです。
それらのネガティブな感情を自分の中で消化できず、死にたい・生きている実感が欲しいという思いから自傷行為を繰り返してしまいます。
パートナーは、そのネガティブな感情に耳を傾け、つらい気持ちや苦しい状況に共感するように立ち回りましょう。
このときの注意点として、決してパートナーの訴えを否定したり、自分の考えを押し付けようとしてはいけません。
女性は共感を大切にするため、否定や意見の押し付けをされると、さらに悲観的な感情が湧いてしまいます。
中には反発心が生まれ、自傷行為がエスカレートしてしまう方もいるため、対応には注意が必要です。
自傷行為をしたいという状況は肯定できるものではありませんが、なぜ自傷行為に至るのか、その気持ちは否定せずに受け止めましょう。
「はやく立ち直らないと」「いつまでも悩んでも仕方ない」などの指図も、パートナーを追い詰めてしまうため避けましょう。
自傷行為を止められるほど心が回復するには、長い時間がかかります。
忍耐力が求められますが、パートナーの力になりたい方は、じっくりと時間をかけて傾聴する気持ちを持ちましょう。
中にはうまく関われない方や、支え続けるうちに自分がつらくなってしまう方もいます。
その場合、専門家のアドバイスを受けることが解決の近道です。
『となりのカウンセリング』では、自傷行為を繰り返す方の関わり方や、支える側のメンタルケアを提供しております。
またパートナーと笑いあえる生活を目指している方は、ぜひ一度当カウンセリングへご相談ください。
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