石巻周辺(古川、大崎、栗原、登米、東松島など)で夫婦関係にお悩みの方、石巻市で夫婦カウンセリングをしております。
となりのカウンセリング石巻の佐々木里栄です。
妻のピリピリとした態度について書いていきましたが、今回はその対策について書いていきます。
前回、ピリつきの正体が「怒り」ではなく「心の疲れ」や「余裕のなさ」からくるものだと説明しました。これが分かることで、夫としてできることは大きく変わってきます。
まず大切なのは、話を聞こうとする前に、空気を感じ取る意識を持つことです。
妻が多くを語らないとき、つい「どうしたの?」「何かあった?」と問いかけたくなるものですが、その言葉すら負担に感じてしまうことがあります。
そんなときは、無理に会話を引き出そうとせず、雰囲気や仕草、表情から妻の状態をそっと感じ取ってみてください。
もし空気が少し張りつめているように感じたら、「いつもありがとう」「今日はゆっくりしてていいよ」など、短くても心のこもった言葉をかけてみてください。
言葉にしづらい気持ちを抱えているときほど、説明を求められるより、静かに気遣われることの方が、心に響くものです。
また、もし声をかけるなら、「怒ってるの?」ではなく、「最近忙しかったんじゃない?」や「疲れてない?」といった、気遣いのある言い方に変えてみることもおすすめです。
そうした声かけは、妻の心のガードをゆるめ、「実はね…」と少しずつ本音を話し始めるきっかけになることがあります。
そしてもうひとつ大切なのは、妻のピリピリした態度を「自分が責められている」と受け取らないことです。
つい、「自分が悪いのかな」「また不満に思われてるのかな」と思ってしまうかもしれません。でも、それは必ずしも夫個人に向けられた感情ではないのです。
むしろ、「今はちょっとしんどい時期なのかもしれない」「これは何かのSOSかもしれない」と受け止めてみることで、夫の対応も、自然と変わってくるはずです。
ピリピリしているときにこそ、必要なのは❝解決策ではなく❞ではなく❝共感❞です。
ただそばにいて、言葉少なに寄り添うだけで、妻の心が少しほぐれることもあります。
無理に変えようとしなくても大丈夫です。
少しだけ意識を変えることが、ふたりの空気をやわらかくし、心の距離をぐっと近づけてくれるはずです。
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