福島でカウンセリングをしている瀬戸です。
前回はお子さんを復学させるステップ①として、「親御さまが不登校を理解する」ことを紹介しました。
今回はステップ②の、不登校にお子さんに対して「やってはいけないことを理解する」について解説しますね。
不登校のお子さんがなるべく最短で復学するためには、お子さんに対して親御さまがしてはいけないことを理解しましょう。
と言うのも、不登校の悩みでカウンセリングに来られる親御さまの多くが、間違った接し方や行動を取ってしまっているのです。
やってはいけないことの具体例には、こんなものがあります。
・「なぜ学校へ行かないの!?」と問いただす
・無理やり学校へ行かせようとする
・部屋に籠ることを怒る、怒鳴る
・スマホやゲームを没収する
・感情的になり、子供の前で泣く
これらは、お子さんの復学を早めることはなく、逆に遅らせてしまう原因になります。
学校へ行けないお子さんは、少なからず理由を抱えています。
それはいじめなどの人間関係の悩みであったり、成績の悩みであったり
もしくは、自分自身でも分からないパニック症状が原因になることもあるのです。
そういったつらい状態に、親から「学校へ行きなさい!」「どうして行けないの?」と焦らされては、傷ついた心に塩を擦りこまれたような気持ちになるでしょう。
不登校=苦しんでいるということを理解し、優しく接してあげてください。
また、不登校中は部屋やベッドに籠り、勉強ではなくスマホやゲームなどに夢中になるお子さんもいるでしょう。
そのような場合に「学校にも行かないでなにやってるの!」と取り上げるのは控えましょう。
スマホやゲームなど、本人にとっての娯楽は「心の栄養」でもあります。
つらさを紛らわせるための手段になっている場合もあるので、禁止したり取り上げたりすると、居場所を奪われたような気分になることもあります。
ただし、スマホやゲームに依存してしまうことも復学に影響します。
否定や禁止ではなく、それら以外でも心の栄養になることを提案し促しましょう。
最後に、親御さまもつらいとは思いますが、お子さんの前で感情的にはならないようにしてください。
「自分が学校へ行けないことで、親を泣かせている」という罪悪感は、お子さんの自己肯定感を下げ、外へ出る意欲を失わせてしまいます。
親御さまの気持ちもわかりますが、お子さんの前ではなるべく明るい親で居てください。
親御さまは、お子さんにとって唯一の味方となることが多いです。
「やってはいけないこと」を理解し、お子さんを支えるように接してあげてくださいね。
ただ、不登校への不安や苦しさに耐えられない方も大勢いらっしゃいます。
その場合は、ぜひお気軽にカウンセリングへお越しください。問い合わせからでも構いません。
お子さんが早く復学し、親御さまが心おだやかに過ごすためにも、専門家としてしっかりサポートさせていただきます。