石巻市で心理カウンセリングをしております。
となりのカウンセリング石巻の佐々木里栄です。
前回、依存を手放す方法について書いていきました。
今回はその続きです。
依存を手放すための三つ目のポイントは、「自分の時間とエネルギーを自分に戻すこと」です。
他人に強く意識が向いているとき、人は無意識のうちに「自分のための時間」や「自分を満たす行動」を後回しにしがちです。
しかし、依存や執着を手放すためには、自分の内側に意識を戻すことが欠かせません。
たとえば、誰かのことを考えて不安になっている時間を、散歩や読書、音楽を聴くなど、自分を穏やかにする行動に置き換えてみることです。
小さなことでも「自分の心が落ち着く時間」を積み重ねていくことで、少しずつ自分の軸が戻ってきます。
また、「自分を大切に扱う」ことも重要です。
他人にどう思われるかではなく、「自分がどう感じるか」「何を望んでいるか」を丁寧に意識していくと、自分を中心にした生き方が少しずつできるようになります。
四つ目は、「完璧な関係を求めすぎないこと」です。
依存や執着が強くなる背景には、「理想の関係を失いたくない」「相手にとって完璧な自分でいなければならない」という思い込みがある場合があります。
しかし、人間関係は常に変化していくものであり、完璧さを保つことはできません。
相手と自分、どちらかが少し距離を取りたいと感じる時期もあれば、自然と近づける時期もあります。
そうした状態を受け入れ、「今の関係性で十分」と感じられるようになると、執着の強さが和らいでいきます。
そして、最後に大切なのは、「依存しそうになった自分を責めないこと」です。
人は誰しも、孤独や不安を抱えたときに誰かを求めます。
それは自然な反応であり、弱さではありません。
大切なのは、その行動の裏にある感情を見つめ、「どうして私はそう感じたのだろう」と素直に受け止めることです。
他人に依存してしまうのは、「自分の心を安心させたい」という思いが形を変えたもの。
その思いを否定せず、自分の中に安心できる居場所を少しずつ育てていくことで、依存ではなく❝つながり❞としての関係を築けるようになります。
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