カウンセリング事例 | 人の視線が気になる(21歳 女性 大学生)

私は21歳の女子大学生です。大学に入学したとき、キャンパスにはおしゃれで可愛い子がたくさんいて、自分が劣っているように感じることが増えていきました。私は自分の容姿やファッションに自信がなく、自分のことを「ダサいやつ」や「ブス」として見られているように感じていました。このような自己否定的な思考から、人前に出ることが非常につらくなり、大学生活を楽しむことができなくなっていました。

毎日が苦痛に感じるようになり、このままではいけないと思い、勇気を出してカウンセリングを受けることにしました。最初のカウンセリングセッションでは、自分の悩みを打ち明けることに対して非常に緊張していました。しかし、カウンセラーはとても理解のある態度で私の話を聞いてくれ、その優しさに触れて次第に心を開くことができました。

カウンセリングを通じて、自分の問題の根本にあるのは、他人の視線を過度に気にする「自意識過剰」な部分であることに気づきました。特に、私は他人の外見をジャッジする思考が根深く染み付いており、それが自分に対する評価にも影響を与えていたのです。カウンセラーとの対話を通じて、自分自身を客観的に見つめ直し、他人と自分を比較することの無意味さを理解するようになりました。

カウンセラーは、私に「自己受容」の大切さを教えてくれました。自己受容とは、自分の欠点や弱点を含めて自分を受け入れることです。これにより、他人の目を気にすることなく、自分らしく生きることができるようになります。私はまず、自分の外見やファッションに対する否定的な見方を改めることから始めました。毎日、自分の好きなところを見つけて、それを認めるようにしました。たとえば、「今日は髪型がうまくいった」とか、「この服は自分に似合っている」といった小さなことから始めました。

また、カウンセラーは「マインドフルネス」を取り入れることを勧めてくれました。マインドフルネスは、現在の瞬間に注意を向けることで、過去の後悔や未来の不安から解放される手法です。毎朝5分間の瞑想を行い、深呼吸をしながら自分の感情や思考に注意を向けることで、心の中の雑念を整理し、リラックスすることができました。

カウンセリングを続ける中で、自分の内面に焦点を当てることができるようになりました。外見や他人の視線に囚われるのではなく、自分の価値観や目標に目を向けることで、大学生活をより充実させることができました。自分の趣味や興味を追求し、新しい友達とも積極的に関わるようになりました。

特に印象に残っているのは、カウンセラーが教えてくれた「他人の良いところを見つける」練習です。私はこれを実践することで、自分の思考パターンが大きく変わりました。以前は他人の欠点や自分との違いにばかり目が行っていましたが、今では他人の良いところや素敵なところに目を向けるようになりました。これにより、人間関係がよりポジティブなものになり、他人との比較による自己否定が減少しました。

カウンセリングを通じて得た最大の教訓は、他人の視線を気にしすぎるのではなく、自分自身を大切にすることの重要性です。他人の評価に左右されることなく、自分の価値を認めることで、より自信を持って生きることができるようになりました。カウンセリングを受ける前は、自意識過剰で恥ずかしいと感じていた自分の思考が、今では成長の一部として受け入れられるようになりました。

もし、同じような悩みを抱えている方がいるならば、カウンセリングを受けることを強くお勧めします。自分を見つめ直し、他人の視線に囚われることなく、自分らしく生きるための大きな一歩となるでしょう。カウンセリングを通じて、自分を慈しみ、他人の良いところを見つけることができるようになれば、人生はより豊かで充実したものになると確信しています。