石巻市で親子カウンセリングをしております、となりのカウンセリング石巻の佐々木里栄です。
❝空気を読んで生きる❞ことが当たり前だった
「今日はお母さんの機嫌がいいから、話しかけても大丈夫」そんなふうに、母親の顔色をうかがって育った記憶はありませんか?
家族の中で母親の機嫌が家庭全体の空気を決める...
これは、多くの人が無意識のうちに身につけてきた家庭内の暗黙ルールです。
一見ささいなようでいて、実はこの感覚は、大人になってからの人間関係や自己評価にも強く影響します。
なぜ母親の機嫌が家庭全体を左右するのか?
母親は、家庭の中で「情緒の司令塔」となる存在です。
家事や育児を担うだけでなく、子どもの心の安全基地にもなる役割を果たしています。
しかし、それが裏目に出ると、次のような連鎖が起こります。
母親が不機嫌
↓
家族が気をつかう
↓
子どもがいい子になろうと我慢する
↓
自分の気持ちよりも相手の機嫌を優先するクセがつく
このようにして、母親の機嫌が家庭全体の空気を決定づける構造が出来上がっていきます。
大人になっても消えない“気をつかうクセ”
子どもの頃に「お母さんの機嫌がいいと安心」と感じていた人は、大人になっても❝人の顔色をうかがう❞クセが抜けません。
- 上司の機嫌に振り回される
- パートナーとの会話で緊張する
- 自分の感情より相手を優先して疲れる
このような状態が続くと、自分が何を感じているのかもわからなくなり、心がすり減っていくこともあります。
“いい子”をやめて、自分を大切にするために
母親の機嫌が家庭の空気を決めていたとしても、
❝それにずっと振り回されなくてもいい❞という視点を持つことが大切です。
- 「母親の機嫌が悪いのは、自分のせいじゃない」と自分に言い聞かせる
- 感情的に距離を取る練習をする(たとえばLINEの返事を一旦保留にするなど)
- 機嫌を取るのではなく、自分の本音を確かめる時間を作る
これらはすぐにできることではありませんが、小さな意識の転換が、自分自身の生きやすさを取り戻すきっかけになります。
“家庭の空気”ではなく“自分の感情”を大切にする
母親の機嫌がいいと上手くいく
確かに、それは一つの安心材料だったかもしれません。
けれど、大人になった今、他人の機嫌で自分の調子を決める生き方からは少しずつ離れていってもいいのです。
❝自分の人生を、自分の感情を基準にして生きていく❞。その一歩を、今日から始めてみてください。
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