石巻市で心理カウンセリングをしております、となりのカウンセリング石巻の佐々木里栄です。
「自分だけが悩みやすいのではないか」と感じるとき、人は強い孤独感を抱えます。
しかし実際には、悩まない人など存在しません。誰もが表に出さないだけで、それぞれの形で心に葛藤を抱えています。
では、なぜ私たちは悩むのでしょうか。
人はなぜ悩むのか?その基本構造
悩みは“自分にとって大事なこと”にぶつかったときに生まれます。
たとえば、人間関係・将来・仕事など、どれも正解がないものです。
その中で人は、「どうすればいいか」「間違っていないか」と考え込むことで、不安や迷いを感じます。
つまり悩みとは、“自分にとって意味があるからこそ、思考と感情が働く現象”なのです。
「悩まないようにしたい」が苦しみを深める
現代では「ポジティブでいるべき」「悩むのは良くない」という価値観が広まっています。
そのため、悩みを持つこと自体が❝恥ずかしい❞と感じ、自分を責めてしまう人も少なくありません。
しかし、人間の心にはそもそも「できるという前提がある」ため、悩みやすいのです。
「自分は変えられる」「もっと良くなれる」と思うからこそ、現状とのギャップに苦しむ。
これは決して弱さではなく、“可能性がある証”とも言えます。
“悩みを否定しない”という視点
悩みを無理に消そうとすると、かえって長引いてしまうことがあります。
それよりも、「自分が今、大切なものに向き合っている証なんだ」と捉えることで、少しずつ落ち着きが生まれます。
カウンセリングの現場でも、悩みを否定するのではなく、“意味のあるものとして見直す”ことで変化が起きる場面がよくあります。
悩みは、自分の内面と向き合っている証拠です。誰もが悩むからこそ、それをどう扱うかが大切になります。❝悩んでいる自分を否定しなくていい❞と知ることが、回復の入り口となるかもしれません。
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