高校を辞めたい子供と高校に行かせたい親

石巻市で不登校カウンセリングをしております、となりのカウンセリング石巻の佐々木里栄です。

親として受け入れがたい「高校を辞めたい」の言葉

「高校を辞めたい」
子どもがそう口にしたとき、戸惑いと不安を感じる保護者は多くいます。高校を卒業しておいた方が将来の選択肢が広がるというのは、親世代には❝常識❞のように根付いている考え方です。

だからこそ、「高校に行かせたい」「どうにか続けさせたい」と思うのは自然なことです。しかし、子どもの言葉の裏には、❝親には伝えきれない深い事情❞があることも少なくありません。

「辞めたい」気持ちの奥にあるもの

「辞めたい」という言葉には、ただの投げやりな気持ちだけでなく、❝続けなければならない❞という重圧との葛藤が含まれている場合があります。

「頑張らなきゃいけない」「普通でいなきゃいけない」そう思っている子どもほど、学校生活に強いストレスを感じやすいのです。真面目で責任感のある子どもほど、自分の気持ちを押し殺し、無理をしてしまうこともあります。

だから、親が「逃げちゃだめだ」と言えば言うほど、本人の自尊心が傷ついていくこともあるのです。

親ができるのは、結論を急がず話を聴くこと

子どもが「辞めたい」と言ったとき、すぐに止めるのではなく、まずは背景にある思いを聴く姿勢が大切です。

・なぜそう感じたのか
・どんなときに苦しいと感じるのか
・それでも行こうとした日はどんな思いだったのか

そうした対話の中で、本人の中にある❝続けたい気持ち❞や❝限界のサイン❞が見えてくることがあります。親としてできるのは、子どもに❝選ばせる自由❞を保障しながら、必要なときに支える関係を築くことです。

「辞める」も「続ける」も、その後の人生に繋がる

高校を辞めるかどうかは、人生のすべてを左右する絶対的な選択ではありません。❝どんな選択をしても、人生は続いていく❞という視点を大人が持つことで、子どもは少しずつ自分の道を考え始めます。

大切なのは、子どもが❝納得して選べた❞という経験を持てることです。その経験は、どんな道を選んでも、次に立ち向かう力になります。

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